おたまさんとしゃもじ君〜愛憎の果てに?〜


はじまりはじまり〜。


「おたまさん……」「しゃもじ君……」
おたまとしゃもじ、二人は愛し合っていた。

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「おたまさん!」「しゃもじ君!」
しゃもじ君はまだ22歳、おたまさんは25歳だった。
何の接点もないように見える彼らが、なぜ知り合ったのか。
いや、知り合ってしまったのか――。

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「おい! 何やってるんだ!」
「あ、あなた……!」「先輩!」
フライ返しさん登場。
会話からお察しのとおり、おたまさんはフライ返しさんの奥さん、しゃもじ君はフライ返しさんの後輩にあたるのです。
あらあら、とんでもないところを見つかってしまいましたね。

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「おたま……お前、俺というものがありながら……よりにもよってしゃもじと……!」
「あ、あなた、落ち着いて、話せばわかるわ……」
いや、それはどうかな、おたまさん。
少なくとも他2名(?)は落ち着いて話す気ないっぽいよ。

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「しゃもじ、どういうつもりなんだ。
  俺はお前を信用して家にも連れてきたし、おたまも紹介したのに……!」
「悪いですけど、先輩はおたまさんに冷たかったんですよ。
 おたまさんは寂しくて、僕に助けを求めてきたんです。
 要するに、先輩の愛が足りなかったんですよ」
「やめて、しゃもじ君、あなた……」
鋭い剣幕の二人に、なす術もただオロオロと成り行きを見守るおたまさん。
モテる女は辛いね。
それにしても、おたまさんは見守ってるだけなんて得だね。
美人だからか?

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「なんだと?! このやろう!!」
フライ返しさんはしゃもじ君に飛び掛った!!
おぉう、そこまでやるか。
「なにするんだ!」
しゃもじ君も負けじと応戦。
どちらも若いですから、結構激しい争いの模様。
「あぁ……あなた、しゃもじ君、やめて……」
やっぱり成り行きを見守るしかできないおたまさん。
まぁ、男の殴り合いに飛び込んだって痛いめみるだけだから賢いよ。
それにしても、あなたさっきと名前呼ぶ順逆になってるね。
いったい本当はどっちがいいんだい?

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「やめて! 2人とも!!」
おたまさん、2人(?)の間に割って入る。
あら、入っていっちゃったのおたまさん。
でもどうかな。


「むぎゅ」
おたまさんが割り込んだのに驚いたしゃもじ君とフライ返しさんは、思わず倒れこんでしまった。
それじゃあおたまさんも倒れるね。
あーあ、みんな共倒れだわ。
……あぁ、無情。
彼らはしばらく動けずにいた。

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そんな3人(?)の様子を見ている人がいた。
家政婦の麺棒さんだった――!
きらりーん――家政婦は見た!!

さぁ、彼らはどうなるのか?! 待て次号!!(あるわけない)



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天然小部屋のRANからのプレゼントでした。
どうしても見たい!と言ったら作ってくれました(笑)
いやー、いいもの見せてくれました!
センス溢れてますね〜。
神様が降りてこない限り続きは作れないそうですが…(笑)
ホントにありがとございました!
続き、こっそり期待してますよ。